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この仕事は誰のもの?

 ハピラルのオフィスが池袋から千駄ヶ谷にお引っ越しをして、はや一週間がたちましたね。まだ完全ではないにしろ、さまざまなルールや備品が揃ってきて、日に日に快適に過ごせるようになってきました。

 

 職場のように複数人が行動を共にする場合、何かしらのルールがあると組織を円滑に動かせるということはよくあるかと思います。それは家庭においても同じことが言えるのではないでしょうか。ただ、一口にルールといっても、世の中には“いいルール”もあれば“悪いルール”もあるかと思います。

 

 そんなわけで今回は我が家の暗黙のモヤモヤルールについてのお話をします。

 

  時折、家事の分担について話をされる方がいらっしゃいます。私は現在姉と二人暮らしなのですが、我が家はどちらがどの家事を担当するかという明確なルールはありません。いわゆる、気づいた人がやる、というルールになります。

 

 一見各々の“自主性”と“気づき力”を尊重したルールで、お互いに気を付けあっていこうね!というようないい感じのルールに思えます。また、それがこのルールの理想形かと思います。

 

 ただですね、そううまくはいかないものです。各々の“気づき力”に明確な差があるとき、ちょっぴり不幸な瞬間が訪れます。

 

 そうは見えないかもしれませんが、私は心配性なども手伝って色々気になってしまうタイプです。一方で、姉はよく言えばおおらかでマイペース、悪く言いますと気にしない、気づかないタイプです。ペットボトルは分別せずラベルのままポイッ。柔軟剤がなくなりそうでも買い足そうとしない。食べ終わった食器はそのままテーブルに放置。

 

 するとどうでしょう。結局気づいて気になる人が全部やる羽目になるんです。気づいた人がやるといっていたものが、ゆくゆくは気づいた人の仕事となって、それが当たり前になってしまうんです。


 これはどうにかならんものかと私はネットに助けを求めました。すると巷には「気づいた人が気づいていない人にやらせる」というルールが存在するようです。こうすることで互いに気づき合うようになる、というのがこのルールのからくりだそうです。なるほどと思いました。

 

 (ただうちでは結局いつまでたっても姉は気づかないので、私が指示してばかりになってしまいます。それだとかわいそうなので、私が適度にあれをしてこれをして、と指示を出しているのが現状です。)

 

 ところかわって職場でも同じような場面があるのではないでしょうか。最近私の周辺でホットな話題としては、トイレ清掃があげられます。今のオフィスでも週2日は清掃の方が来てくださるとはいえ、オフィスが池袋のビルの中にあった頃に比べたら頻度は落ちるのでどうしても汚れが目立ちます。気になる人がやればいいでしょう、となりますと気にならない人は延々となにもせず、気になる人ばかりがやる羽目になるかもしれません。そのため女子トイレは週に一回二人体制の当番制で清掃をしていこうとなりました。

 

 私は家での自分とは一転、職場では誰かがやるでしょう、また自分なんかが手を出すもんじゃないなんて勝手に決めつけて他人事にしてしまう節があります。そういう考えの人にとっても、当番制は明確に自分のやることがあるので動きやすくなるなと思いました。

 

 まとめますと、指摘しやすい雰囲気も大事ですし、明確に誰がやると決めることで円滑に業務が回るなんてこともあるかと思います。ただ、個人的に気をつけたいのが、案件などでもそうですが、明確に誰がやると決めたために、自分の担当外は知らん顔をしてしまうことです。そうするのではなく、時にルールに頼りながらも、気づき力を養って少しでも協力的に「担い合い」の気持ちを持って仕事ができたらいいなと思いました。

 

(YM)