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25.色、いろいろ

 街の木々も色づきがすすんでいます。都内のモミジの名所のひとつ、神宮外苑のいちょう祭りが11月16日から始まったと聞いて、先日、訪れてみました。色づきは4割くらいではと思いますが、人出は既に100%で、ここは平日の朝のターミナル駅か、と思うほどでした。多くの日本人にとって、春の花見と秋のもみじ狩りは、自然を愛でる二大行事といえるのでしょう。

 


神宮外苑のいちょう(東側よりも西側の並木の方が、色づきがはやい。)

 

 モミジの色は、童謡にもあるように「あか」や「きいろ」です。しかし、一口に紅葉といっても、決して、同一の赤ではありません。たとえば、雲ひとつない晴れた日、水辺のもみじは、空から降り注ぐ光と水面で反射する光の両方を受け、上からも下からもライトに照らされて、まさに輝くような鮮やかな赤をみせてくれます。

 

 
水辺のもみじ

 

 一方、曇り空には、穏やかな落ち着きのある赤が似合います。わずかな風に、もみじ葉がかすかに揺れていたりすると、かえって、静寂が増すように感じられます。面白いですね。

 


雲空のもみじ

 

 また、木に絡まる「つた」の仲間は、真っ赤に色づいてとても目立ちます。しかし、中には、日のささない林の中で、深みのある暗い赤が周囲と馴染んで、かえって、目を引くこともあります。

 


林のもみじ

 

 こうやって見てくると、赤には、一体、何種類の色があるのでしょうか。さっそくネットで調べてみると、なんと91種類もあるそうです(「伝統色のいろは」というサイトを参考にさせていただきました)。海老茶、朱色、赤、紅色、茜色、など知っている色もありますが、唐紅(からくれない)、梅重(うめがさね)、紅の八塩(くれないのやしお)、鴇色(ときいろ)など、初めて聞く名前ばかり。どうやって、これだけの数の名前がうまれたのでしょうか。おそらく、染色に携わる人、着物のデザインに携わる人、絵や陶芸に携わる人など、色の専門家ともいえる職業の人々が名前をつけたのでしょう。一つの道を先へ先へと分け入って、深い領域に到達すると、対象のわずかな差異も認識できるようになる。その結果、極くわずかな違いを表現するデリケートな名前がうまれ、今に伝わっているのでしょう。ありがたいことです。
 テストの作成や分析のスペシャリストである私どもは、これまで数多くのテストの問題を分析したり、自分たちで問題を作成したりしてきました。一口に「赤」といっても様々な種類のものがあるように、テストの問題も多種多様です。同じテストでも、漢字問題や九九のかけ算のように生徒の習熟度を測るテスト(到達度テスト)と、大学入試のように生徒の実力を測るテストは違います。また、学力の高い生徒を対象とした問題もあれば、標準的な生徒のための問題もあります。テストの利用目的は多様ですので、それに応じて色々なタイプの問題を作成して提供できるのが、わがハピラルの特色と言えるでしょう。
(社長・熊)