HOME  >  日々雑感一覧  >  社長の日々雑感  >  17. 熱中症対策

17. 熱中症対策

今年は梅雨明けが異常に早く、長く厳しい夏になりそうです。猛暑が続いているせいでしょうか、週末に近くの野山を歩いても出会う人は多くありません。
山道で出会う人だけでなく、山道の傍らに咲く花の種類も数も春に比べると少ないようです。この暑さでは、花も熱中症になってしまいますね。
そうならないように、花には直射日光を避ける独自の対応策があるようです。

タマアジサイ

アジサイといえば雨の季節の花というイメージですが、タマアジサイは、梅雨が明けて真夏になって花の盛りを迎えます。
この花は、咲く時期だけでなく、まん丸な蕾も個性的です。おそらく、タマアジサイという名前は、蕾の形からきているのではないでしょうか。次の写真はたくさんの蕾をつけたタマアジサイです。
食いしん坊のわたしには、メロン味のおいしそうなチョコボールがたくさん並んでいるようで、見ているだけでうれしくなってしまいます。
タマアジサイは涼を求めるかのように沢辺に生えます。また、木の高さが人の背丈より低いので、見上げるほどの大きな木の陰で暑さを避けているようです。

 

タマアジサイの蕾

タマアジサイの蕾

 

イワタバコ

イワタバコは直射日光を避けるように、湿った岩陰に花を咲かせます。名前の由来は、葉がタバコに似ているからだそうですが、私はタバコの葉に馴染みがないので納得感はありません。
それよりも、何と個性的な形と色の花なのでしょうか。適切な表現ではありませんが、見方によっては、赤い一つ目玉のとぼけたオバケのようです。以前、岩の間を縫うようにして薄暗い沢を下っていると、不意にイワタバコの花と鉢合わせ。変な言い方ですが、怪しげな赤い目玉に睨まれて、思わずギョッとしてしまいました。
写真ではうまく伝わりませんが、風に揺れるイワタバコの花には、少々不気味な雰囲気が漂います。

 

赤い目玉のイワタバコ

赤い目玉のイワタバコ

 

ヤマユリ

タマアジサイもイワタバコも何とかして夏の日差しを避けようとしていますが、ヤマユリは直射日光の中にその身をさらしています。あえて危険な直射日光を浴びる理由はわかりませんが、この花を見るたびに、何と力強い花だろうと感心してしまいます。
夏の花といえばヒマワリですが、私にとってのそれは、ヤマユリです。
この花は大きくて重いからでしょうか、時に茎が花を支えられずにうなだれてしまうこともありますが、顔をあげて凛として咲く様には見とれてしまいます。加えて、花びらがしっかりしていて、フニャフニャと型くずれしないところも良いですね。

 

日向に咲くヤマユリ

日向に咲くヤマユリ

 

夏の暑さ対策は花によってそれぞれです。ある花は木陰や沢辺に咲き、ある花は岩陰に咲きます。中にはそんな対策はせずに、めまいがしそうな光の中に咲く花もあります。
夏の野山を歩くとき、私は熱中症対策として普段の倍近い水を背負います。夏の山歩きに限らず、仕事の熱中症対策も重要です。仕事の熱中症対策として、皆さんは何をしておられますか。自分はどういう時に熱中症にかかりやすいか、を見極めたうえで、皆さん独自の予防策を講じるのが良いと思います。

(社長)