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15. 実をつけてこそ

梅雨の季節、カサをさして野山を歩くと、足の踏み場に困るほどたくさんの梅の実が落ちていていることがあります。また、枝一杯にたわわに実をつけた梅の木を見ると、月並みですが、自然の恵みの豊かさを思います。
梅雨の由来にはいくつかの説があると思いますが、梅の実がなるころの長雨、といわれると何の抵抗もなく納得してしまいます。ただし、春に咲いた花がこの時期に実をつけるのは、ウメだけではありません。

アブラチャン

春先、小さな黄色の花が、冬枯れの枝にたくさん咲きます。季節が移り、生い茂る緑の葉に埋もれるように、ゴロンとした実がなります。実は抹茶味の大きめのチョコボールみたいで、繊細な感じの花とは、随分イメージが違います。
アブラチャンは雄株と雌株の別がありますので、実をつけるのは雌株です。写真の花は雄花です。私の主観ですが、雌花は雄花より地味な感じがするので、雄花を載せることにしました。

 

アブラチャンの花

アブラチャンの花

 

アブラチャンの実

アブラチャンの実

 

エゴノキ

春が初夏に代わるころ、枝という枝からぶら下がるようにして、たくさんの真っ白な花が咲きそろいます。これでもかといわんばかりの花の数の多さに、自然の気前の良さを感じます。また、花の清楚な白が、みずみずしい若葉の緑と調和して、さわやかな気持ちにさせてくれます。
実も花と同じように枝からぶら下がりますが、花と違って、どこかヒョウキンな感じがしませんか?あの白い花がこんな姿に…と、意外性もありますね。

 

エゴノキの花

エゴノキの花

 

エゴノキの実

エゴノキの実

 

花は実になってこそ。実(=種)は冬を越して春に芽吹いてこそ。芽は茎を伸ばし葉を茂らせ、そして、いつの日か花を咲かせてこそ。そして、再び、花は実になってこそ…。こうやって、「命の繰り返し」が続きます。

仕事にも似たところがあります。花は一度だけ咲いてオシマイではないように、仕事も一度だけ成果が出て終わりではイケマセン。成果は次の成果につながるように、しかも、より良い成果につながるようにしたいものです。

そのために、耐えるときは耐え、力を出すときは出し尽くす。これが必要ですね。

(社長)