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06. トビが集まる場所

小仏川沿いの旧甲州街道に、一軒の豆腐屋さんがあります。遠くから豆腐を買いに来るお客さんを目にすることもあり、きっと格別の味なんだろうと思います。そのお店の向かい側に、たくさんのトビが集まる「小さな林」があります。
日が西に傾くと、黒い大きな影が青空を背に飛びまわります。その数の多さと曲芸飛行のような飛び方は、敵味方に分かれた戦闘機の空中戦のようです。時折、一休みするかのように、トビたちが「小さな林」の枝にとまりますが、すぐに飛び立って再び空中戦が始まります。

なぜ、ここに、こんなにたくさんのトビが集まるのでしょうか。トビは豆腐(または、豆腐の材料)が大好きなので、隙あらばとってやろう、と低い空から狙っているのでしょうか。しかし、豆腐がトビの好物だ、という話は聞いたことがありません。ことによると、「小さな林」は絶好のねぐらなので、一夜を過ごすに当たり、少しでも快適な場所を手にいれようとして争っているのでしょうか。

 

青空を背に、黒い影が空中戦をくりひろげます。

 

詳しいことは分かりませんが、多くのトビにとって、ここに「心地よい何か」があること、は確かでしょう。裏を返せば、ある場所に相当数のトビを集めたいならば、然るべき量の「心地よい何か」をその場所においておけば良い、といえます。

話は変わりますが、弊社は、テストの共通尺度を構築する会社です。社業にとって最も重要なものは人材です。最新式の大きな建物も、最先端技術を使った機械も必要ありません。そのため、一人でも多くの適性のある方や興味のある方に来ていただくためには、そういった方々にとって「心地よい何か」を社内に整備して、その「心地よい何か」が社内にあることを発信しなくてはなりません(社員の皆さん、これから社員になられる皆さん、トビにたとえてスミマセン)。しかし、社内にいると、時として、「心地よい何か」が見えなくなったり、「心地よい何か」の質や量を高めることがおろそかになったりしがちです。それは、現状に甘んじてしまって、「まあ、仕方がない」とあきらめてしまうからでしょう。
心地よい職場環境つくりのため、心地よい業務の流れをつくるため、心地よい社内の人間関係をつくるため、その他、様々な面において「心地よい何か」を充実させていくために、努めていきたいと思っています。

 

電線に止まったトビ。空高く飛んでいる方がカッコいいですね。
(社長)