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「共通尺度」とは何だ?!~その1

当社は「ものさし家®」を始めました。「ものさし家®」は、学力テストなどの「共通尺度」を開発するお手伝いをいたします。「共通尺度」とは、出題内容の異なる複数のテストについて、学力などを測る共通の「ものさし」のことですが、ここでもう少し詳しくお話ししたいと思います。

唐突ですが、「玉入れ」の話から始めます。「何で玉入れ?」と思われる方も、しばしお付き合いください。ある県では「玉入れ」がとても盛んで(埼玉ですか?いいえ違います)、県内の体力測定に「玉入れ力」が導入されることになりました。しかし、県内で実施されている「玉入れ」のルールを調べてみると、何と、カゴの高さが、A地区とB地区で違っています(幸いにして、玉の重さや大きさ、カゴの形や大きさ、試合時間等、カゴの高さ以外の条件は全て同じでした)。A地区のX君は7個玉を入れ、B地区のY君は5個玉を入れました。さて、「玉入れ力」が高いのはX君なのか、それともY君なのか、それぞれの地区の代表が集まり話し合いが始まりました。

※ここから色んな場面で多くの人物が様々な会話を繰り広げていきますが、すべてフィクションです。

「カゴの高さが違うので、2人が入れた玉の数を、そのままでは比べられませんね。」とあるメンバーが口火を切りました。すると「間をとってカゴの高さを2.5mにすればいいじゃないか(ドンナモンダ)」と意見がでました。すると「生徒が慣れ親しんだ方法でやらないと本来の力を発揮できないでしょ!(プンプン)」とあっさりと却下。「文句言うだけじゃなくて代案を出せよ! だいたい、いつも、あなたはね…(イライラ)」険悪な雰囲気になって、話がおかしな方法へ向かい始めました。こんな時はトイレ休憩をとって頭をリセットするのが常套手段ですが、冷静な人が「みなさん、カゴが高いほど玉は入れにくくなりますよね…」と一言。

皆が熱くなっているせいか、「だから何? 当たり前じゃないか!(マッタク、モゥ)」と火に油です。しかし、幸いにして冷静な人がもう一人いて、「なるほど、カゴが高いほうが玉入れは難しくなります。A地区のカゴは2mでB地区は3mだから、玉を1個入れると、A地区は2点、B地区は3点を加算するとしたらどうでしょうか。」と新規提案。

さっきまで頭に血が上っていた人たちも、急に冷静になって穏やかにうなずきだしました。「玉入れ」の難しさを考慮した「玉入れ力を得点化するルール」が、ここに完成したのです(拍手喝采)。この考え方に従うと、X君の「玉入れ力」は14点でY君は15点ということになります。みんな、この結果に納得し、めでたし、めでたし、です。

一件落着となったところで、話を整理してみましょう。下の表は、皆が合意した「玉入れ力を得点化するルール」にもとづいて、カゴに入った玉の数に応じた「玉入れ力」を、数値化(=得点化)したものです。言い換えると、この表で示した「玉入れ力」の得点は、A地区の「玉入れ」で「玉入れ力」を測る時にも、B地区の「玉入れ」で「玉入れ力」を測る時にも、「共通に使える」といえますね。

「共通尺度」とは何だ?!~その2に続きます。